「韓国併合」条約の無効化と東アジアの歴史的和解および新しい未来
8月29日月曜日(10:00~18:00)財団大会議室で韓日知識人会議が主催し、財団と国史編纂委員会、大韓民国歴史博物館建設委員会、東北アジア平和センターが後援する「韓日知識人共同声明1周年ソウル会議」が開かれた。
昨年5月韓日両国の知識人約200人は韓日強制併合100年に際し、ソウルと東京で「韓日強制併合条約は源泉無効」という共同声明を発表し、以来8月までの声明運動に両国の知識人1,200人以上が参加している。
声明発表1年後、「韓日併合条約の無効と東アジアの歴史的和解および新しい未来」をテーマに開催された今回の学術会議は、当時提起されていた韓日間の歴史清算問題の認識を継承している。
発表者は、両国を代表して韓国側からは白楽晴・李泰鎭(ソウル大学名誉教授)教授、金泳鎬(檀国大学客員教授)教授が参加し、日本側からは和田春樹(東京大学名誉教授)教授と中塚明(日本奈良女子大学教授)教授等がそれぞれ参加した。
発表に続き、李萬烈(淑明女子大学名誉教授)教授と宮嶋博史(成均館大学教授)教授が加わって総合討論が行われた。
特に、今回の学術会議は、韓国と日本の学者だけでなく、オーストラリアと中国から徐勇(北京大学)教授とガヴァン・マコーマック(Gavan McCormack、オーストラリア国立大学名誉教授)教授などが発表と討論に参加し、宣言の拠点が国際的に広がったと言える。
会議の中で金泳鎬教授は、「20世紀までは冷戦論理に支配されたが、今は人道に反する犯罪は責任を問われるのが世界的な流れだ。アジアの時代を切り開いていくためには歴史的和解が肝要であり、その点で両国の知識人が韓日併合条約の源泉無効を確認することは重要な意味がある。」と明らかにした。
また、「中国の覇権主義を防ぐために過去の覇権主義の遺産を清算することが重要だが、そのため、昨年の宣言の拠点を確かめ、国際的な参加を拡大していくこと」を提案し、これにより、韓日知識人会議が韓日間の問題だけではなく、世界中の知識人が共に悩みながら解決していかなければならない課題であると表明した。