西江大学・曺秉漢名誉教授招請 水曜フォーラム 開催
- 清代以来、中国の思想史研究と歴史認識 -
財団は、去る5月14日(水、 11:50 〜 13:30 )11階の大会議室で西江大学史学科・曺秉漢名誉教授を招き、「清代以来、中国の思想史研究と歴史認識」というテーマで水曜フォーラムを開催した。
曺教授は、今回の発表で自分の清代思想史研究の軌跡について説明した
朱子学の思想と論理に対し、経世学、考証学などといった実学の近代的変容の過程を説明するとともに、時代に応じた新しい思想的文脈の下、伝統的思想の概念の見直しと再配列を通じた理念的再構成の過程を研究の中心としたと明らかにした。
さらに、実学が経世学と考証学という具体的な学問の形として専門性を持つようになった朱子学界の支配的学風は、明·清交替期以降の現象であると説明した。
最後に、経世学の究極的帰結を西欧の民主的政治理論や革命論を受け入れるための媒介的役割として捕え、考証学は天文・数学、言語学·文献学·歴史学などの方法論を用いて近代西欧科学の媒介としての役割を担い、専門的な分科学問として様々な国学の成立に貢献したと見解を述べた。
