慶煕大学国際地域研究院・権世恩院長招請 水曜フォーラムを開催
- 北東アジア·環東海地域に対する重層的理解 -
財団は、去る3月27日(水、11:50〜13:30)11階の大会議室で慶煕大学・国際地域研究院権世恩院長を招き、「北東アジア・環東海地域の重層的な理解」というテーマで水曜フォーラムを開催した。
権世恩国際地域研究院長は、発表の中で地方(local)・国家(national)・地域(regional)・グローバル(global)に重層化している北東アジア・環東海地域においてパラダイム・シフトが必要であると強調した。
従来の北東アジア·環東海地域は、物理的·絶対的領域という認識が強く、民族、または国を中心とする地域として捕える考え方が支配的であった。
しかし、権院長は、北東アジア·環東海地域について、「能動的主体が環境と相互交流しながら、自己組織化され、創発される場」として認識し、「地域そのものがアイデンティティーを持つプレイヤーとなった」と説明した。
したがって、北東アジア地域を重層的に理解するためには、国家中心レベルの領土的パラダイムから多中心レベルの脱国家ネットワークへのパラダイムシフトに向け、関係論的なスペクトルが必要であると強調した。
最後に、連続的かつ重層的な地域のアイデンティティを認識することにより、環東海地域と韓半島の地政学的・地経学的環境の変化を再確立する取り組みが必要であるという見解を述べた。

