広開土太王陵碑」原石拓本公開記念学術会議を開催
- 恵静所蔵本「広開土太王陵碑」原石拓本、初公開 -
財団は、韓国博物館協会(会長・金恵静)と共同で、去る12月18日(火)午後1時から5時まで国立民俗博物館大講堂で「広開土太王陵碑原石拓本の公開と博物館学的活用方策」をテーマに、「広開土太王陵碑原石拓本公開記念学術会議」を開催した。
特に、今回の学術会議では慶煕大学・恵静博物館が広開土太王陵碑原石拓本「恵静所蔵本」を国内で初めて公開した。これまで広開土太王陵碑の拓本はおよそ10種類発見されたが、今回公開される恵静所蔵本は、碑文に石灰を塗る以前の原石状態で拓本を取ったものであり、大きな意味がある。
会議では、「海外にある我が国の文化財の現状と活用方策」をテーマに、安輝濬理事長(文化財庁・国外文化財団)が基調講演を、「広開土太王陵碑原石拓本-恵静所蔵本」徐栄洙教授(檀国大学)、「広開土王陵碑文の歴史的性格と特徴」李道学教授(韓国伝統文化大学)、「東北3省の文化遺産の博物館教育的活用方策」吳一煥教授(慶煕大学・恵静博物館)がそれぞれ主題発表を行った。発表に続き、財団の高光儀・延敏洙研究委員と崔楨苾名誉会長(ICOM韓国委員会)、イ・ヨンウォン教授(東国大学)、林起煥教授(ソウル教育大学)、崔鍾浩教授(韓国伝統文化大学)などが碑文の研究と東北3省、高句麗の文化遺産の博物館学的活用方策についてパネルディスカッションを行った。
原石拓本は、広開土太王碑の発見以降、これまで製作された数多くの拓本の中でも非常に貴重な価値を持っているが、今回の学術会議を通して公開された拓本は、金石文を通じて高句麗史を見直す上で重要な資料であることが確認できた。


