身近になった独島、1500年の独島の歴史がひと目で分かる
- 9月14日(金)10:30 独島体験館開館式を開催 -
財団は、過去60年間にわたって国内で行われた独島に関する人文・自然科学的な調査・研究成果に基づき、独島に関する資料を総合的かつ体系的にまとめて紹介する独島体験館を開館した。
独島の歴史と自然を直接見て体験できる独島体験館は、9月14日(金)午前10時30分林光ビル2階で行われた開館式の直後、地下1階に設けられた独島体験館を開館した。
開館式には、財団の鄭在貞理事長をはじめ、李周浩教育科学技術部長官、李康德海洋警察庁長、歌手の鄭光泰氏と金章勳氏などを含め150人余りが参加した。
独島体験館は、「歴史・未来館」、「自然館」「4D映像館」「企画展示館」で構成されている。
「歴史・未来館」では、「独島年表」と「独島との対話」をはじめ、様々なコンテンツが展示されている。
「独島年表」は、韓国の歴史と独島の歴史、独島の名前の変化など、分野別にそれぞれ説明されていたものをテキストと模型で作った複合年表で、韓国の歴史の中で、独島の歴史がどのように進展し、どのように名前が変化してきたか一目瞭然に整理されている。「独島との対話」は、韓国内で初めて紹介される特殊映像が駆使されており、異斯夫の于山国征伐、海流と海風を用いて韓半島の東の彼方に見える鬱陵島・独島に渡った韓半島住民の話、安龍福の逸話、近代に入ると、一時的に日本に不法編入され、第2次世界大戦後に回復される過程、そして韓国人たちの独島愛の物語を盛り込んだ映像である。特に、この映像は観客が見たいコンテンツをタッチすると、関連情報の立体的な映像と解説が表示されるようになっており、韓国の歴史の中での独島1,500年の歴史を直接体験・確認することができる。
「自然館」では、独島の姿を1/120に縮小・制作した「独島模型」が注目を引く。「独島模型」は、特殊映像と組み合わせられ、実際に独島に入島する前に独島を直接見ているようなバーチャル体験ができるようになっている。東島・西島と付属島、そして各種構造物を見ることができ、島の周りに打ち寄せる波とその中を泳ぎ回る魚の群れ、海底地形などを特殊映像で具現化した。
「4D映像館」では、立体映像とモーションベースを組み合わせ、独島をバーチャル体験できる。映像館で上映される3D映像「息づく東海の心臓、独島」は、韓国海洋科学技術院・東海研究所(韓国海洋研究院・東海分院)が2006〜2011年に制作した最先端3Dデータで、客席が動くモーションベースになっており、実際に独島を体験しているような感覚を与える。提供される3D体験映像から独島の陸上地形を立体的に楽しむことができ、美しく雄大な景観と地名、施設など臨場感あふれる体験が楽しめる。また、独島周辺海域の海底地形や動物・植物プランクトン、魚類、海藻類などの海洋生物や生息環境、竹島周辺海域の季節別水温の変化、海水の流れ、暖水・冷水性渦巻き、独島の効果、独島深層流など、海水の物性・特性を3次元に可視化し、これまで詳細になっていなかった独島のすべてをひと目で確認することができる。「企画展示館」には、韓国の現代美術の巨匠・画家の李鍾祥氏が書いた独島の絵画4点が展示されている。墨線を淡泊に生かした水墨画に描かれた独島は、静かな海と2つの太線が見事に対比され、独島に対する国民の念願を生き生きと表現している。初の独島画家としてよく知られる彼の視線を通した「千の顔をもつ独島」に出会うことができる。